季節関係なく、観光地として人気の「京都」。

ですが、京都には神社仏閣があまりにも多く、どこに行くか決めるだけでも大変ですよね。

もし京都に出かけるならどこを見たいのかを把握しておかないと、見たいものが見れません。

そこでオススメしたいのが「法然院」。

春の花見や秋の紅葉狩りを楽しめつつ、散策としてもゆったりと見る事ができますよ。

今回はそんな「法然院」についてご紹介します。

1.法然院について

【画像】http://photo53.com/mtos/mt-search.cgi?IncludeBlogs=2&tag=法然院&limit=20

【画像】http://photo53.com/mtos/mt-search.cgi?IncludeBlogs=2&tag=法然院&limit=20

京都東山の鹿ケ谷にある浄土宗のお寺。

法然上人のゆかりの地。

弟子の安楽と住蓮と共に「念仏修行」として草庵から始まり、江戸時代には正式な寺院と再興されました。

また、毎年伽羅が公開される時期があります。

その時は椿が見ごろを迎える時期なので、伽羅を見ながら椿の花を愛でるのも良いですね。

法然院の近くには、銀閣寺や南禅寺、永観堂が徒歩で10分で行けます。

また、学問の道を散策しながら立ち寄って見ると良いですね。

2.法然院の場所

imgp03391

法然院がある場所は東山の奥に佇んでおります。

人里の中にありながらも俗気が少ないお寺を包む雰囲気は、何とも言えない空気を纏っているそんな雰囲気があります。

穏やかな茅葺の山門を潜ると、そこは、仏に続く道になります。

また、左右には大きな砂盛がありますが、そこは、季節を通して砂の模様も変わるので、まったりと見てみたいですね。

法然院は、他の寺院に比べたら、小さなお寺で静寂な雰囲気が、かえって京都らしさがあるかもしれません。

3.法然院の歴史

【画像】https://www.ogurasansou.co.jp/site/photo/2009/honenin2.html

【画像】https://www.ogurasansou.co.jp/site/photo/2009/honenin2.html

法然院は鎌倉時代、浄土宗の開祖法然上人の弟子、安楽と住蓮の2人が念仏修行と共に作った草庵から始まりです。

やがて、修行している2人の元に多くの信者が集まるようになりました。

その中に、後鳥羽上皇の寵愛でもある女官、松虫と鈴虫が念仏道場に居たと伝えられています。

松虫と鈴虫は、仏教の教えに深く帰依したために、ついに上皇の許可なく無断で出家をしました。

そのため上皇は怒り、専修念仏は停止され、弟子の安楽と住蓮は処刑され、法然上人は、讃岐の国へと流罪となります。

その後、法然上人は罪を許され京に帰ってきましたが、草庵に戻る事はありませんでした。

草庵

その後、法然上人と弟子の安楽、住蓮がいなくなった草庵はすっかりと荒れ果てた姿になります。

1680年、江戸時代になると知恩院第38世萬無(ばんぶ)和尚が法然ゆかりの地として、念仏道場を建てる事に発願。

そして、門弟の忍澂(にんちょう)と共の再考し現在の法然院の基礎を作り上げます。

その後、再興した法然院は、長く浄土宗の寺院と念仏道場として栄えます。

1953年

法然院は、浄土宗から独立して、単立宗教法人となります。

4.法然院の魅力

【画像】http://cooper32.blog.fc2.com/blog-entry-671.html

【画像】http://cooper32.blog.fc2.com/blog-entry-671.html

法然院では、14日間だけ公開されます。

公開される伽羅の一部ですが、見どころは豊富なのでご覧頂けたいですね。

・白砂檀

法然院の魅力として、最も有名と言えば、庭の「白砂壇(びゃくさだん)」ではないでしょうか。

白砂檀は水を表しており、その横を通る事で、心身ともに浄めるという意味があります。

そして、何と言ってもお寺の方の遊び心なのか、時期や日によっていろんな模様や文字が描かれています。

また、周りの木々の緑が、小さなお寺をひっそりと包む感じで茂っており、心の静寂さをかもし出してくれる雰囲気があります。

・講堂

1964年に建てられた建物で、元々は大浴室だったとは驚きですね。

ですが、1977年に内部を改装し、今現在は講演会やコンサート会場として、使われています。

・本堂

1681年に客殿作りの堂宇(本堂を中心となる建物)が完成し、その後、1688年には、佛殿と拝殿が追加されます。

本堂に安置されている仏像は、【本尊阿弥陀如来坐像】の他にもあります。

観音・勢至両菩薩(せいしりょうぼさつ)・法然上人像・萬無和尚坐像が安置されています。

また、本尊前の須弥壇(しょみだん)上には、なぜか、二十五の生花がまき散らされます。

理由は同じ数である二十五の菩薩様を象徴としているからです。

・経蔵

こちらの建物は、経典を納める蔵です。

ですが、法然院の経蔵は、多数の経典の版木が収められています。

版木とは、言わば印刷の原板と言ったほうが分かりやすいですね。

原版を作る事で、経典も簡単に作れるようになり、次第に増やるようになりました。

また、版木の他にも釈迦如来像・毘沙門天像・韋駄天像も安置されております。

・姫御殿だった方丈

方丈とは、なんだろうと思いますよね。

それは、住職の住む場所です。

ただ、法然院の方丈は、1678年に伏見にあった後西上皇の皇女、姫御殿を移築したものです。

姫御殿は一見華やかな感じがしますね。

ですが、華やかさよりも落ち着いた雰囲気と風情ある建物が法然院の方丈です。

また、方丈には、桃山時代に描かれた狩野光信筆の襖絵と1971年に描かれた堂本印象筆の襖が収納されています。

これらの襖絵は、毎年春と秋の伽羅の特別一般公開されます。

ですが、それ以外では見れませんので、春と秋の特別公開に立ち寄った際には見に行ってくださいね。

・方丈庭園

方丈庭園は、彼岸をイメージして阿弥陀三尊像を象徴する三尊石が配置されています。

そこから湧水が絶えないと言われている名水「善気水」が滾々と今でも湧き出ている名水。

現在は水を汲んで飲む事は出来ません。

ただ、林と苔むした古い石の手水鉢が風情がある姿ではないか思う程、見応えがありますよ。

・地蔵菩薩像

穏やかなお顔をした、忍徴和尚等身大の地蔵菩薩像があります。

忍徴和尚は、萬無和尚が伽羅の基礎を作り、法然院を念仏道場として再興させた方です。

地蔵菩薩像が建てられたのは、忍徴和尚が46歳の時に自分と同じ等身大の像を作らせた物です。

よく見かける地蔵菩薩像は、小さい蔵は多い中、忍徴和尚の地蔵菩薩は成人男性と同じ高さで作られています。

ただ、地蔵菩薩像から、物静かな迫力が見受けられます。

5.法然院の名華

【画像】http://photozou.jp/photo/show/1495/2971034

【画像】http://photozou.jp/photo/show/1495/2971034

法然院の名所、それは、【椿】ではないでしょうか。

山門前では、すでに咲いている椿がお出迎えされている感じですね。

階段では、ちりばめられた椿の花に息を呑む感覚。

方丈庭園では、落ちた椿が苔の絨毯に華を添えているかのように佇んでいますね。

また、椿の庭とも言われている、本堂北の中庭。

こちらの椿は、【三銘椿(さんめいちん)】と呼ばれている3種類の椿の花が植えられています。

その種類は、【五色散り椿・貴椿・花笠椿】。

三銘椿の開花の時期は3月下旬から4月上旬なので、春の特別公開には見られますね。

また、石の手水鉢の中に椿が、華やかに飾られているかのように椿が置かれています。

手水鉢の椿が見られるのも、春の法然院だけですので、足を運んではいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。

法然院の魅力や見どころ、歴史と紹介してきました。

また、特別公開日では最も多くの拝観者が訪ねる寺院ですが、ゆっくりと拝観が出来ます。

運が良ければ、椿と桜の見頃が一緒に見れますよ。