親しい人の葬儀は急に発生します。葬儀には弔いの気持ちを込めて香典袋を持参しましょう。

しかし、書き方のマナーはいざ書くとなると分からないものです。会社での参列と個人での参列、宗教や宗派などによって、表書きの内容は様々です。
 
神式の葬儀に「御仏前」の香典を持参してしまうなど、マナーに反したことをしてしまうと、先方の方にも、故人にも失礼なことになってしまいます。ここではシーン別の香典袋への表書きの書き方のマナーをご紹介します。

礼儀にかなった、きちんとした知識を持つことでいざという時にも慌てることなく準備をすることができます。もしもの時にはぜひ、参考にして下さい。

-- この記事の目次 --
1.そもそも香典とは
2.宗教によって違うのか?
3.仏教の宗派によって違いは?
4.葬儀の種類によって違いはあるのか
5.個人や会社で出す場合
6.法要の時期による違い
7.持参出来ない場合の記入方法
8.表書き以外で書く所は?
9.マナーや注意点
まとめ

 

1.そもそも香典とは


出典元:https://www.photo-ac.com/  

香典とは、故人の霊前にお香‘(線香・抹香)やお花の代わりにお供えする金品のことを指して言う言葉です。

元々はお香やお花を御霊前に備えて故人の霊を慰めていたのですが、時代の移り変わりと共に現代では、代わりに金品を供える様になりました。

香典を入れる袋のことを香典袋または不祝儀袋と言い、通夜または葬式・葬儀に参列する際に渡します。

葬儀は思いがけず発生する出来事ですので、地域での金銭の援助と言う相互扶助の意味合いも持つ習慣と言われています。

香典を頂いた遺族は忌明け(仏式では四十九日の法要が終わった後、神式では五十日祭を終えた後)に香典を頂いた人に対して香典返しを送るなどのお返しをします。

香典は御仏前や御霊前と共に名前を記入する「表袋」とお金を入れ、中に入れた金額と氏名、住所、郵便番号を記入する「中袋」に分かれています。

表袋は水引きと言う白と黒の飾りがついていることが多く、かさばることも多いので、香典の管理は中袋でされることが少なくありません。

香典袋に使われる水引きは固結びをすることが決まりです。

これは、お葬式という良くないことが二度と無いようにという意味合いが込められているのです。

1-1.いつ書くの

香典は通夜や葬儀のどちらかに持参します。

急な連絡の場合でも葬儀の日取りまでは数日あることが多いので、前日までに余裕をもって記入する様にします。

また、薄墨などを使って書くこともあるので、出来るだけ落ち着ける時間を選んで書くのが良いでしょう。

連絡の不手際などで、外出先から急遽向かうことになってしまったなど余程時間がない場合などを除いては外出先での記入は避けた方が良いでしょう。

1-2.どこで書く

一般的には個人や家族などでの参列であれば、自宅での記入が、会社や団体などでの参列であれば、事務所や代表者の落ち着ける場所で記入しましょう。

墨や筆を使用する場合は、そうした物の準備や後片付けが容易にできる場所が良いのではないでしょうか?通夜やお葬式などの葬儀会場での記入はマナーの点からも参列者で混み合うと言う点からもおすすめできません。

1-3.誰が書く

香典袋に記入する人物に関しては特に決まりがある訳ではありませんが、香典の表書きは宗教や宗派などにより書き方が違ってきます。

その為、個人の宗教に合わせて記入することが必要になります。

また、京都など、地域により独特の決まりがあることもあります。

そう言った意味では、個人の住む地域や宗教宗派などについて知識のある人物が記入するのが最適と言えます。

しかし、代わりの人が代筆する場合もあると思います。

その場合は、訃報を受けた時点で故人の宗教や宗派を聞いて記入出来れば最良です。

1-4.筆記用具の種類

香典の表書きを記入する筆記用具は本来、四十九日の法要までは薄墨と筆を使用するのが正式なものとされています。

しかし、準備などの手間もかかることもあり、普通の濃度の墨汁やコンビニなどでも容易に入手か可能な筆ペンなども使われています。

特に時間がない、筆の扱いに慣れていないなどの場合はサインペンなどでの記入や筆記用具が手元にない状況ではボールペンなどでの記入も仕方がないでしょう。

しかし、いずれの場合も使用する色は黒色でなければなりません。

印刷清みの香典袋も一般的に出回っており、薄墨の様に薄い色でプリントされた物や濃い色で印刷された物など、様々な種類があります。

印刷の色に合わせて、黒色のプリントには黒色で記入するなど、見た目を合わせると言うことも出来れば行いたい物です。

他にも最近は手間を省き、見た目を美しくできる慶弔印と言うはんこも発売されています。

1-5.印刷やプリントは可能か

昔は表袋、中袋共、白い奉書紙などに手書きを行い、白と黒の水引きを結び切りの方法で結ぶなど、手作業で行ったものですが、現在では、手間をかけない様に、御霊前や御仏前といった表書きと水引きまで印刷された物がコンビニなどでも発売されています。

そうした物を利用するのも、手間を省いたり、書き間違いを防ぐ意味でも良いかもしれません。

また、水引きや御霊前の言葉が白色用紙に印刷された物から高級和紙に双銀の実物の水引きがついている物まで様々な種類があります。

中に包む金額の大小で香典袋を豪華な見映えの物に変えるなどすると、後でご遺族が香典の整理作業の時に多少作業がしやすいかもしれません。

また、逆にいたずらに袋を豪華にすることはしない方が良いのではないでしょうか?ただ、前述の通り、宗教や宗派により、表書きが違ってきますので、選ぶ際はその点だけを間違えない様にしましょう。

2.宗教によって違うのか?


出典元:https://www.photo-ac.com/

香典の表書きは信ずる宗教や宗派により、違ってきます。

宗教の教義的な側面も関わってきますので、間違えない様にすることが大切です。

2-1.仏式の場合

葬儀の内容が仏式の場合、香典の表書きは表袋の上段に「御霊前」「御香典」「御香料」などと記入します。

(まれに「ご香料」と記入する場合もあります。

)下 段には参列者の名前をフルネームで記入します。

水引きは白黒または双銀の物で結びきりの物を使用します。

包みを白地を使用しますが、蓮の花などがデザインされた物も発売されています。

後述しますが、浄土真宗や禅宗など、宗派により、仏様に対しての考え方や教義に違いがあり、上田の表書きにもそうした違いが現れてきます。

可能であれば、訃報の知らせを受けた時に宗教や宗派まで確認できれば迷うことが無くなります。

2-2.神式の場合

葬儀の内容が神式の場合は表書きは表袋の上段に「御神前」「御玉串料」「御榊料」などを記入します。

また「御霊前」の記載も使用できます。

包みは白地で双白、双銀、白と黒のいずれかの結び切りの物を使用します。

下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

2-3.キリスト教徒の場合

葬儀の内容がキリスト教式の場合は用紙は白の無地の物か、十字架や百合がデザインされた物を使います。

表書きは表袋の上段に「お花料」と記入します。

宗派がカトリック教の場合は表袋の上段に「「御ミサ料」と記入します。

水引きやあわじ結びの飾りなどは必要ありません。

下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

2-4.イスラム教徒の場合

葬儀の内容がイスラム教の場合は、香典などの習慣があるわけではありません。

亡くなったご遺体はすぐに土葬にしなければならない為、祭壇を設けての葬儀などは執り行われません。

日本の香典は葬儀にかかる出費を地域や近親者などで相互扶助すると言う一面も持ち合わせています。

イスラム教では、簡素に執り行われる為、大きな費用がかかる事もありません。

ですから、そういう意味においても、香典の様な制度は必要がないのです。

もし、親しい人でイスラム教徒の方が亡くなってしまい、香典の代わりのものを差し上げたい場合は、白地の封筒に記入せず、「お花でも」と手渡しする位が良いのではないでしょうか。

3.仏教の宗派によって違いは?


出典元:https://www.photo-ac.com/

仏教では教義により、故人は死後49日目までは霊魂として、50日目からは仏になるとされています。

そのため、四十九日までは御霊前、四十九日の法要が終了した後は、御仏前(または御佛前)という表記を香典袋の上部に記入します。

3-1.浄土真宗

仏教の宗派が浄土真宗の場合は表書きは表袋の上段に「御仏前」と記入します。

浄土真宗のの教義においては「往生即成仏」という考え方があり、他の仏教において言われる「四十九日 」の法要を過ぎると仏様になる、と言う考えがありません。

その為「御霊前」と香典袋の表書きには記載しないのです。

表書きの下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

3-2.禅宗

禅宗と言う宗派には臨済宗(りんざいしゅう)と曹洞宗(そうとうしゅう)、黄檗宗(おうばくしゅう)が含まれます。

仏教の宗派が禅宗の場合は表書きは表袋の上段に「御仏前」と記入します。

教義上、浄土という考え方がない為、亡くなると即成仏となるとされている為です。

表書きの下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

3-3.他の宗派

仏教の宗派が浄土真宗や禅宗以外の場合は故人がお亡くなりになってから四十九日の法要が済むまでは表書きは表袋の上段に「御霊前」と記入します。

四十九日の法要が済んだ後は表袋の上段に「御仏前」と記入します。

表書きの下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

3-4.宗派が分からない場合

故人の宗派が分からない場合はどの宗派でも使える表記として、表書きは表袋の上段に「お香典」または、「御香奠(香典)」「御香資」「御供物料」などと記載するのが良いでしょう。

下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

4.葬儀の種類によって違いはあるのか


出典元:https://www.photo-ac.com/

時代によって葬儀の方法も多様化しています。

特定の宗教を持たない無宗教の葬儀や音楽葬などの自由葬、火葬のみを行う直送などの場合はどうなるのでしょうか。

以下にまとめてみました。

4-1.無宗教葬

近年は特定の宗教を持たない人も増えてきている様です。

また、お寺との付き合いがなくなった。

儀式化した葬儀は行いたくない…などの理由で無宗教葬などを希望する人も出てきています。

無宗教である為、一般の葬儀のしきたりや手順にはまらない進行もある様です。

葬儀の内容が、そうした無宗教葬の場合は、表書きの記入は「お花料」「御霊前」「御香典」などと記入するのが良いでしょう。



下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

包みは一般的な葬儀で使用する物か、白色無地の封筒などでも良いでしょう。

水引きなどは無くてもかまいません。

また、香典なども故人や御遺族の意思で受け取らない場合もあり「ご厚志お断りします」等の一文が通知の際に書かれることもありますので、何か、参列に際しての指示があれば、それに従う様にしましょう。

4-2.音楽葬やおわかれ会などの自由葬

故人の好きだった音楽を流して自由な形式で行われることが多いのが音楽葬です。

こうした音楽葬や形式ばらない、故人とのお別れをするお別れ会なども含めた自由葬を希望する人もいます。

葬儀の内容が、そうした自由葬の場合は、表書きの記入は「お花料」「御霊前」「御香典」などと記入するのが良いでしょう。



下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

包みは一般的な葬儀で使用する物か、白色無地の封筒などでも良いでしょう。

水引きなどは無くてもかまいません。

また、「ご厚志お断りします」などの一文が通知の際に書かれていた場合は、故人や御遺族の意思で香典なども受け取らないと言う意思表示になります。

他に何か、参列に際しての指示があれば、それに従う様にしましょう。

4-3.散骨や自然葬

散骨や樹木の下に埋葬をする自然葬を行う人もいます。

葬儀の「葬」という文字が使われていますが、これは、遺骨の埋葬方法を指していることが多く、故人を弔う為の葬儀は別途行うこともあります。

もし、散骨や自然葬などに際して別途、葬儀の日程や場所の通知があった場合には表書きの記入は無宗教などの葬儀で使用可能な「お花料」「御霊前」「御香典」などと記入するのが良いでしょう。



下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

包みは一般的な葬儀で使用する物か、白色無地の封筒などでも良いでしょう。

水引きなどは無くてもかまいません。

また、「ご厚志お断りします」などの一文が通知の際に書かれていた場合は、故人や御遺族の意思で香典なども受け取らないと言う意思表示になります。

他に何か、参列に際しての指示があれば、それに従う様にしましょう。

4-4.直送など葬儀の無い場合

故人とのお別れに、儀式としての葬儀を行わずに、火葬を行うシンプルなお別れが直葬を呼ばれる方法です。

家族や近親者のみで行う場合や、親しい友人を招いてお別れの時間を設けるなど、ご遺族や故人の遺志により様々です。

そうした場面に招待された場合には、表書きの記入は無宗教などの葬儀で使用可能な「お花料」「御霊前」「御香典」などと記入するのが良いでしょう。



下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

包みは一般的な葬儀で使用する物か、白色無地の封筒などでも良いでしょう。

水引きなどは無くてもかまいません。

また、「ご厚志お断りします」などの一文が通知の際に書かれていた場合は、故人や御遺族の意思で香典なども受け取らないと言う意思表示になります。

他に何か、参列に際しての指示があれば、それに従う様にしましょう。

5.個人や会社で出す場合


出典元:https://www.photo-ac.com/

葬儀は個人の知り合いであることもあれば、夫婦などで共通した知り合いである事もあるでしょう。

また、会社の取引先など仕事上の付き合いや参加している段代などで参列する事などもあります。

その場合には、故人とどういう関係があったのかが分かる様に記載をする場合もあります。

5-1.個人で出す場合

葬儀の際に個人で香典を持参する場合は、香典袋の下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

香典を入れる包みや水引きに有無、上段に記入する言葉などは宗教や宗派の合わせて選ぶ様にします。

5-2.夫婦や複数で出す場合

葬儀の際に夫婦や連名などで香典を持参する場合は、夫婦の場合であれば、夫の名前だけでもかまいませんし、夫婦のどちらも故人にお付き合いがあったり、お世話になっていたりした場合などは、夫の名前を中央に書き、左側に妻の名前を記入します。

複数で香典を持参する場合は、表袋の下段に名前を記入する際に、参列者が2名ならば並べて、3名ならば、1名を中央に書き、両側に2名を書きます。

4名以上になる場合は、代表者1名を記入し、他3名などとするとよいでしょう。

香典を入れる包みや水引きに有無、上段に記入する言葉などは宗教や宗派の合わせて選ぶ様にします。

5-3.団体で出す場合

葬儀の際に故人が所属していた団体で香典を持参する場合は、香典袋の下段に○○団体 一同と記入します。

香典を入れる包みや水引きに有無、上段に記入する言葉などは宗教や宗派の合わせて選ぶ様にします。

5-4.会社で出す場合

故人が関係があった会社として葬儀に参列する場合は、会社名と代表取締役の名前を記入します。

中央に代表取締役の名前を書き、右側に会社の名前をを記入します。

複数の名前を記入する場合は右側に会社の名前を記入し、役職の高い順番に右から書いて行きます。

4名以上など、人数が多い場合は他3名などと記入します。

部署でまとめて香典を出す場合には「○○株式会社 営業部一同」などと記入すると良いでしょう。

香典を入れる包みや水引きに有無、上段に記入する言葉などは宗教や宗派の合わせて選ぶ様にします。

会社としての葬儀への参列は団体で行くことも多く、また会社としての参列の際の香典料は経費として処理することが大半です。

御遺族に無用な負担をかけない様に中袋の裏面に「香典のお返しなどのお気遣いは無用に願います」などの一筆を記載する様にしましょう。

6.法要の時期による違い


出典元:https://www.photo-ac.com/

仏教では亡くなってから49日までの間に7日ごとに法要が行われます。

近親者以外が参列するのは、最初の7日目である「初七日」と忌明けの日とされる49日目である「四十九日」です。

浄土真宗以外の仏教の教義では四十九日の法要までは個人は霊のままでおりこの世であの世へ行く準備をする期間とされています。

四十九日の法要が明けた後、仏様になるとされています。

浄土真宗では教義により、亡くなってすぐに仏様になるとされているのです。

神式でも決められた年数ごとに法要を行うのが一般的です。

6-1.初七日

初七日の法要で香典袋の表書きは「御霊前」を記入します。

(但し浄土真宗では「御仏前」)「御佛前」「御供物料」「御香料」などと記入します。

下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

包みは白地、水引きは白黒が一般的ですが、双銀などでも大丈夫です初七日の法要は、本来は故人が亡くなってから7日目に行われるのですが、遺族や知人などの参拝者の日程に配慮をするためか、故人のご遺体が火葬場から戻ってきてから遺骨を迎える還骨勤行と言う儀式と併せて行われる事もある様です。

6-2.四十九日

四十九日の法要では香典袋の表書きは「御霊前」を記入します。

(但し浄土真宗では「御仏前」)「御佛前」「御供物料」「御香料」などと記入します。

下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

包みは白地、水引きは白黒が一般的ですが、双銀などでも大丈夫です。

6-3.新盆

仏式で故人が亡くなって最初に迎えるお盆のことを新盆(または初盆)と言います。

新盆の法要に参列する場合は、香典袋の表書きは仏式では「御仏前」を記入します。

神式ではお盆という考え方はありませんが、初めてのお盆を新盆として祖先をお祭りすることがあります。

その場合には香典袋の表書きには「御玉串料」「御神前」と記入します。

宗教や宗派に関係なく用いられるのは「御供物料」です。

仏式、神式とも包みは白で、水引きに関しては、一般的には、双銀・黒白、藍銀、を用います関西では黄銀・黄白となります。

6-4.一周忌

仏式では、一周忌にの法要では香典袋の表書きは「御仏前」「御佛前」「御供物料」「御香料」などと記入します。

下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

包みは白地、水引きは四十九日の法要の後は双銀、藍銀、黄白の結び切りのものを用います。

神式では一周忌を一年祭(いちねんさい)と呼びます。

香典袋の表書きは「玉串料」「供花料」「供物料」などを記入します。

水引きは白と黒の結び切りの物を使用します。

6-5.三周忌

仏式では、三周忌にの法要では香典袋の表書きは「御仏前」「御佛前」「御供物料」「御香料」などと記入します。

下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

包みは白地、水引きは四十九日の法要の後は双銀、藍銀、黄白の結び切りのものを用います。

神式では三周忌を三年祭(さんねんさい)と呼びます。

香典袋の表書きは「玉串料」「供花料」「供物料」などを記入します。

水引きは白と黒の結び切りの物を使用します。

6-6.それ以降

仏式では、三周忌以降の法要は七回忌,十三回忌,十七回忌,二十三回忌,二十七回忌,三十三回忌,三十七回忌,四十三回忌,五十回忌までありますが、三周忌以降は親族での法要になりますので、参列する必要はありません。

神式では三年祭の後は、五年祭が執り行われます。

五年祭以降は二十年祭・三十年祭・四十年祭・五十年祭と行われますが、近親者で行うのが一般的ですので、出席の必要はありません。

また、五年祭の香典の書き方などは三年祭と変わりません。

6-7.キリスト教

キリスト教では仏式や神式などの様に年ごとに弔うという習慣がありません。

ただ、亡くなって一周年に関しては、追悼ミサなどが行われることがあります。

その場合の表書きは表袋の上段に「お花料」と記入します。

宗派がカトリック教の場合は表袋の上段に「「御ミサ料」と記入します。

水引きやあわじ結びの飾りなどは必要ありません。

下段には参列者の名前をフルネームで記入します。

7.持参出来ない場合の記入方法


出典元:https://www.photo-ac.com/

遠方の為や、当日どうしても都合がつかない場合で、故人に哀悼の意を表したい場合は郵送や代理人に依頼して渡してもらう方法や後日、故人の遺影に直接持参するという方法があります。

7-1.郵送

葬儀や法要などに都合がつかず参列出来ない場合は、葬儀であれば、弔電を打ち、法要であればお詫びの手紙を書き、香典を送る様にします。

郵送する時期により表書きは変わってきます。

仏教では四十九日前までは御霊前、四十九日の法要以後は御佛前など、また、神式は「御神前」「御玉串料」「御榊料」キリスト教式の場合は「お花料」カトリックの場合「は御ミサ料」などが一般的です。

この様に宗教により変わってきますので、送る前に確認する必要があります。

神式やキリスト教式では「御霊前」でも可能ですので、困った場合はこの記載でも良いでしょう。

7-2.代理人に依頼して渡す

葬儀や法要に出席できない場合に、代理人に香典を渡し、出席を依頼することがあります。

その場合は、香典の表書きは表袋の上段には宗教や宗派に応じて「御霊前」等を記入し、下段には参列できない本人の名前をフルネームで記入します。

表袋や中袋に代理人の名前を記入してしまうと、後日、香典の整理に御遺族が混乱することになるので注意しましょう。

包みや水引きなどの装飾は宗教や宗派に合わせて用意する様にします。

7-3.後日持参する場合

葬儀や法要に出席できない場合は、後日落ち着いてからお悔やみにご訪問することも考えられます。

香典の表書きは表袋の上段には宗教や宗派に応じて「御霊前」等を記入し、下段には参列できない本人の名前をフルネームで記入します。

8.表書き以外で書く所は?


出典元:https://www.photo-ac.com/¥

香典袋は水引きなどがついた表袋とお金を入れる中袋に分かれています。

表袋には参列者の氏名のみを記入しますが、中袋にはお供えした金額の他、名前や住所を記入することが必要です。

これは喪主の側から香典返しを送付する際に用いられることが多く、参列者名簿の不備を補う為でもあります。

8-1.金額

香典の中袋には金額を記入しますが、その際の金額は漢数字を使い記入します。

壱 弐 参 四 五 六 七 八 九 百 阡 萬 円 圓 金の数字を使い、例えば中に入れる金額が「10、000円」であれば「金 壱萬円」と記入し、「15、000円」であれば「弐萬五阡円」と記入する様にします。

8-2.中袋

中袋のには表面に金額を漢数字を使って記入します。

中袋に金額欄がある場合はその場所に記入し、無い場合は、中央に記入する様にします。

8-3.裏書き

中袋の裏側には左下部分に郵便番号と住所、氏名を記入します。

香典は遺族側が参列者から預かった後、後日落ち着いてから香典開きと言う作業を行います。

香典の中身と参列者の確認を行う為、表袋と中袋に分けて複数人で行う作業です。

その為、香典の表袋だけでなく、中袋にも氏名が書いてある必要があります。

また、香典返しを発送する際の住所の確認にもなるので、住所も忘れずに記入する様にしましょう。

9.マナーや注意点


出典元:https://www.photo-ac.com/

9-1.書いては行けない書き方

表書きでは、「御佛前」や「御玉串料」「お花料」と言った、宗教や宗派による書き方や包みや水引きの選び方を間違えない様にすることが大切です。

もし、どうしても判断がつかない場合は宗教や宗派を問わずに使えるとされている「御霊前」を使用しておけば、大きな間違いにはなりません。

中袋の書き方では、氏名、郵便番号、住所、金額を忘れずに書く事が大切です。

表袋、中袋共に文字の色は黒色以外を使用しない様にしましょう。

表袋は宗派上の決まりやマナー、中袋は葬儀後に、香典の整理をする作業に関わる人たちが間違ったり迷ったりしない様にと言う気配りの為のものです。

9-2.中袋がない場合はどうしたらいいか

香典袋に中袋がない場合、そのまま包んでも問題はありません。

もしどうしても気になる場合は半紙などに包んだ上で外袋で包むと良いでしょう。

その場合でも、香典返しの為の氏名や郵便番号、住所は必要です。

外袋の裏に書くなどして、御遺族が香典の整理を行う際に困らない様にしましょう。

9-3.香典を持参しない場合はあるのか?

一般的に葬儀は費用がかかるものです。

香典はそうした場合の金銭援助の相互扶助としての意味合いもあるのですが、自由葬やお別れ会、直葬など費用のかからない葬儀も出てきています。

宗教上、香典の習慣がなかったり、故人や御遺族の意思で香典が不要との通知があった場合などは、香典を持参せずに参列してお別れをすることになります。

まとめ


出典元:https://www.photo-ac.com/

昔と比べて葬儀も幾分様変わりしてきていると思います。

従来の仏式や神式、キリスト教式などの宗教にのっとった葬儀の他に、音楽葬やお別れ会、火葬だけを主に行う直葬など、個人や御遺族のの宗教観や好みに合わせた葬儀も行われるなど多様化してきています。

香典袋の記入一つにしても、昔は白い奉書紙に薄墨で全て記載する方法が一般的であったのが、水引きや御霊前の言葉などた印刷された用紙に筆ペンやマジックペン、はんこでの記載でも気にしない風潮になって来ています。

もちろん、地域による風習や様式の違いはありますが、これからも少しずつ変わっていくのかもしれません。

しかし、方法は変わっても、故人を弔うと言う気持ちはいつの時代もかわりません。

葬儀も香典も亡くなってしまった、身内や知人への哀悼や経緯の気持ちを表す為の儀式の一部です。

遺族や周囲への気遣いの気持ちを忘れずに望むことが一番大切であると言えるのではないでしょうか?マナーを守って気持ちのいいお見送りの場にしたいですね。