喪主として、また遺族として、告別式に参列する場合、さまざまな場面で挨拶をするということも多くあります。

ですが、大きな悲しみの中、参列して下さった方々へ挨拶をすることは、とても難しく大変なことだと思います。

また、参列者としてご遺族の方々へご挨拶をすることになった時も、どのような言葉をかけたらいいのか・・・悩まれてしまうことでしょう。


では、告別式での挨拶の際、ポイントや注意すべきことなどあるのでしょうか?

喪主・遺族側と参列者のそれぞれの立場での挨拶について、例文なども用いながら詳しくご紹介していこうと思います。


-- この記事の目次 --

1.まずはじめに 告別式について知ろう

2.告別式での挨拶にはどのようなものがあるのか

3.【喪主・遺族として】さまざまな場面で挨拶をするときの例文

4.【参列者として】弔辞をお願いされたら

5.使ってはいけない!【忌み言葉】

6.お悔やみの言葉とお悔やみの返事を知っておこう

7.会葬礼状と葬儀に関するお礼状

8.この記事に関するまとめ

1.まずはじめに 告別式について知ろう


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葬儀と告別式は、似たような意味で使われることが多いかと思いますが…、実は本当は違う意味を持っているのです。

皆さんはご存知でしたか? そして、お葬式という言葉は、葬儀と告別式の二つを含んだ言葉である、ということも知っていましたか?   知らなかった!という方が多いのではないかと思います。

ここでは、告別式での挨拶のお話をする前に、告別式とは何かまた葬儀との違いなど、まずは告別式についてのお話をしようと思います。

 

1-1.告別式とは

告別式とは、死者と最後のお別れをする儀式のことをいいます。

先ほどお話したように葬儀とは意味が異なります。

また、まれにですが、退官式や離任式のことを告別式という場合もあります。

 

1-2.葬儀と告別式の違い

葬儀とは、死者を弔う儀式のことで、祈りを捧げた後に土葬や火葬が行われます。

明治時代までは、葬儀のみを行う風習があったようですが、現在では葬儀と告別式を一緒に行うのが一般的となっているようです。

流れからの区別をすると、焼香が葬儀と告別式の区別とされていますが、現在明確な区別ではないようです。

1-3.葬儀から告別式の流れとは

次に、葬儀から告別式の流れを簡単にご説明しましょう。

①遺族でさまざまな相談をします 喪主や葬儀社を決める、また、病院で亡くなった場合は遺体の搬送先を決めます。

通夜や葬儀の日程は、葬儀社やお寺と相談して決めるようにします。

②お寺に連絡します 故人の名前や死亡時間などを伝え、枕経(納棺の前に死者の枕元でお経をあげてもらうこと)を依頼します。

枕経に備えて数珠を用意しておくとよいでしょう。

③枕経、通夜や葬儀・告別式、初七日の打ち合わせをします 枕経をあげてもらい、その後に葬儀等の日程の打ち合わせをします。

④納棺(遺体を棺におさめます)  

⑤故人の友人知人、職場や学校などに通夜と葬儀の日程の連絡をします 故人の付き合いを考え、どの範囲まで訃報を連絡するかを決め、その後、ご近所なども含め日程の連絡をするようにしましょう。

⑥喪服の準備、お供えする供物・供花の手配をします 遠方から来る親族や友人などがいる場合は、宿泊先も確保しておくとよいでしょう。

⑦お通夜に備えて各準備をします
 
⑧通夜  

⑨葬儀の準備をします 葬儀社との打合せ、供物や弔電などの確認、生花や花環の配置順の確認、受付の準備をします。

⑩葬儀・告別式  

⑪出棺  

⑫火葬場へ  

⑬骨上げ 火葬後、遺骨を骨壺に納めること。

⑭環骨法要・環骨勤行(かんこつほうよう・かんこつごんぎょう)
火葬後、自宅や斎場に戻ってから行う儀式のことで、僧侶による読経の後焼香をする。

30分程度の法要があります。

最近では、この席を初七日の繰り上げ法要と合わせて行うことがほとんどです。

⑮精進おとし 僧侶を主賓として、来賓、親族を接待する儀式のことです。

大体このような流れになっています。

とても行程が多いので、喪主・ご遺族となると尚更悲しみに浸ってはいられないだろう…そんな気持ちになってしまいますね。

2.告別式での挨拶にはどのようなものがあるのか


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葬儀から告別式までの流れを見ておわかりいただけたと思いますが、やることがとても多い!と感じられたのではないでしょうか? そんな中、挨拶をする場面も多くありますので、ますます大変になります・・・。

では、どんなときに挨拶をすることがあるのでしょうか?  

2-1.喪主・遺族として挨拶をするとき

喪主の場合では、 出棺時に挨拶をするのが一般的です。

そのほか、受付や精進落としや僧侶に対して(出迎えとお見送りの2回)の挨拶もあります。

遺族の場合では 、喪主が高齢のときや喪主である妻の代わりに長男が挨拶するなど喪主が挨拶できないときに、親族代表として上記の喪主の場合と同じときに挨拶することがあります。

出棺時の挨拶として、以下の内容を盛り込むようにして文章を作ると良いでしょう。

①冒頭の挨拶(感謝の気持ちを伝える)

②故人の想い出にふれる

③生前に故人が皆様から受けたご恩やご厚情へのお礼、遺された遺族に対して周囲からの温かいご支援・ご厚誼(情愛のこもった親しい付き合いの意味)を依頼し、改めてお礼を述べる


2-2.告別式と通夜での挨拶の違いはあるのか

今回は、告別式での挨拶のお話がメインになっていますが、告別式の前に行う通夜でももちろん、基本的に喪主の挨拶はあります。

通夜での挨拶は、読経の後に来て下さった方々へ喪主が挨拶を行います。

ここでいう、『告別式と通夜での挨拶の違い』は、告別式での出棺時にする挨拶と比較した違いとします。

2-1.で、盛り込むと良いとした内容を、通夜の挨拶での場合でも同じように書いてみましょう。

①冒頭の挨拶(感謝の気持ちを伝える)  

②故人のことにふれる  

③葬儀と告別式の日程を告げる  

④今後の支援をお願いして、改めてお礼を述べる  

③以外のほかには特に大きな違いがないと考えてよいと思います。

うまく挨拶しようと考えずに、故人の想い出にふれることや参列者の皆様に感謝の気持ちを忘れずに伝えることが、どちらの場合でもとても大切なポイントになると思います。

2-3.参列者として挨拶(弔辞)をするとき

故人と親しかった方などに弔辞をお願いしたり、弔辞を読ませてほしいという方にお願いします。

弔辞は、僧侶が読経をあげているときに読み、その後に弔電を読み上げるという流れになります。

◊弔電とは–通夜や告別式に参列できない場合、喪主や親族に対して弔意(哀悼の意)を表す電報を送ること

【弔電を送る場合には】  

弔電を送る場合、遅くても告別式の前までに届くように手配しましょう!

弔電のあて名は喪主の名前が基本です。

もし、喪主の名前がわからない場合や喪主以外の親族と知り合いである場合は、その親族の名前でも大丈夫です。

また、送り先ですが、事前に確認しておき、自宅もしくは葬儀が行われる会場のどちらかに送るようにしましょう。

3.【喪主・遺族として】さまざまな場面で挨拶をするときの例文


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2-1.でお話したように、喪主・遺族として挨拶をする場面はいくつかあります。

そのさまざまな場面で、どのように挨拶したらいいのか一つずつ例文を紹介していきます。

 

3-1.受付での挨拶

受付での挨拶は、会葬者からの挨拶に対して挨拶を返す、応対の意味が強いため、簡潔にお礼を述べるにとどめると良いでしょう。

【例文】
• お忙しいところ、お運びいただきありがとうございます

• ご丁寧に恐れ入ります

• 故人も喜んでいることと思います  


3-2.出棺時の挨拶

2-1.で、盛り込むと良いとした内容と共に例文を見てみましょう。

【例文】
①冒頭の挨拶(感謝の気持ちを伝える)

遺族を代表いたしまして、皆様にひとことご挨拶を申し上げます。

• 本日は、お忙しいところ、父○○の葬儀にご会葬くださり誠にありがとうございました。

• 本日は、ご多用にもかかわらず、ご会葬・ご焼香を賜りまして誠にありがとうございました。

お陰をもちまして、葬儀・告別式も滞りなく相すみ、これより出棺の運びとなりました。

• 皆さま、本日はご多忙にもかかわらず、ご会葬いただきまして、誠にありがとうございました。

たくさんの方にお見送りをいただき、感謝の念に耐えません。

②故人のことにふれる  

• 故人の○○は○○歳でございました。

これから人生の華を迎えるというときに、○○という病に倒れ、短い一生を閉じることになりました。

○○と過ごした時間は短い時間ではありましたが、良き夫・父として私たち家族と共に過ごしてくれました。

• 思いがけずたくさんの方にお越しいただき、故人も喜んでいることと思います。

• 故人○○は昭和○○年、○○家の長男として生まれました。

○○会社に入社してから○○年に退職するまで、仕事一筋でまじめでありながらも、家族思いの優しい人でした。

私がこうして幸せな日々を送ることができたのも、夫が私たち家族のためによく尽くしてくれたからだと思っております。

未だに○○が亡くなった事実を受け入れることはできていませんが、これからは○○があの世から私たち家族を見守ってくれると信じて生きてまいります。

• 生前はひとかたならぬご厚誼にあずかり、今ここに最後のお見送りまでいただきまして、故人もさぞかし皆さまのご厚情を感謝いたしていることと存じます。

③生前に故人が皆様から受けたご恩やご厚情へのお礼、遺された遺族に対して周囲からの温かいご支援・ご厚誼(情愛のこもった親しい付き合いの意味)を依頼し、改めてお礼を述べる  

• 故人に代わりまして、生前の皆さまのご厚情に感謝申し上げますと共に、どうかこれからも亡き父同様、温かいご厚誼を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

本日は、誠にありがとうございました。

• 本日は、お友達の皆さま、ご近所の皆さま、お忙しい中ご会葬をいただきましたこと、故人と共に心よりお礼申し上げます。

• 父に対して寄せられました皆さまのご厚情に心よりお礼を申し上げます。

今後とも父の生前同様のご厚誼をいただき、ご指導賜りたく存じます。

本日はありがとうございました。

 

3-3.精進落としの席での挨拶

精進落としの席では、始めと終わりに挨拶する必要があることを覚えておきましょう。

始めの挨拶では、葬儀を無事に終えることができたことに対する感謝の気持ちや、ゆっくりと過ごしてもらいたいという気持ちを伝えます。

次に、終わりの挨拶では、これでお開きにするということと、今後とも良い関係を続けていきたいというなどの気持ちを伝えます。

【例文】
• 始めの挨拶

· 本日はお忙しいところ、最後までお見送りいただきまして、誠にありがとうございました。

お陰様で、滞りなく葬儀を無事に済ませることができました。

ささやかではございますが、精進落としのお膳をご用意いたしましたので、○○の思い出話でもしながら召し上がっていただければ、と存じます。

どうぞ、お時間の許す限り、ごゆっくりとおくつろぎくださいませ。

· 皆さま、本日は誠にありがとうございました。

お陰様で、葬儀を無事に終えることができました。

これもひとえに皆さまのご厚意とお力添えのお陰でございます。

誠にささやかではございますが、皆さまへの感謝と慰労の思いを込めまして、酒肴をご用意いたしました。

故人○○の思い出話などをしながら、ゆっくりとお過ごしいただきたいと存じます。

本日は、ありがとうございました。

• 終わりの挨拶  

· 本日はお忙しい中、また遠方よりお越しの方もおられる中、お時間頂戴しまして誠にありがとうございました。

これにて、お開きとさせていただきたく存じます。

○○がいなくなってしまい寂しくはなりますが、遺された家族一同助け合っていきたいと思っておりますので、どうかこれからも変わらずご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。

本日は、誠にありがとうございました。

· 本日は、お忙しい中、最後までお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。

お陰様で、滞りなく葬儀を終えることができ、故人も安堵していることと思います。

皆さまから、私が知らなかった父の思い出話を伺うことができ、より一層父のことを近くに感じることができました。

こうしておりますと、時間がいくらあっても足りないような思いになりますが、この辺でお開きとさせていただきたいと存じます。

どうか、これからも父同様、変わらぬご支援を宜しくお願い申し上げます。

本日は、誠にありがとうございました。

 

3-4.僧侶に対する挨拶

僧侶に対する挨拶は、出迎えのときとお見送りのときと2回あります。

出迎えのときは、来てくれたことへの感謝の気持ちを伝え、お見送りのときは、おつとめに対する感謝を述べてお布施(お礼として渡すお金)を渡します。

【例文】  
• 出迎えのときの挨拶

· 本日はお忙しい中、ご足労いただきまして誠にありがとうございます。

なにぶん、不慣れでございますので、ご指導いただきますよう宜しくお願い致します。

• お見送りのときの挨拶

· 本日は、大変ご丁寧なおつとめを賜り、誠にありがとうございました。

お陰様で、無事葬儀を執り行うことができました。

些少ではございますが、どうぞお納めください。

· 本日は、お心のこもったおつとめをいただきまして、誠にありがとうございました。

些少ではございますが、これはお礼でございます。

どうぞお納めください。

これからも何かとお世話になると思いますが、どうか今後とも宜しくお願い申し上げます。

【お布施について】  

お布施は、市販のお布施用の袋か、もしくは白い封筒に入れます。

もし、白い封筒を使う場合、二重になっている封筒は不幸が重なるとされるため、使うのは避けましょう。

仏教の場合の表書きは、『御礼』『お布施』『読経料』などと書きましょう。

薄墨ではなく、普通の墨で書いて構いません。

 

4.【参列者として】弔辞をお願いされたら


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弔辞とは、故人への哀悼の意と遺族へのお悔やみの気持ちを伝える手紙のことあり、親しい人が亡くなったときに遺族から弔辞をお願いされる、また弔辞を述べたいと自らお願いする場合もあります。

だいたい3~5人ほど代表として選ぶようですが、これは葬儀の規模によって変わってきます。

では、弔辞を述べることになった場合どのような点に注意したらいいのでしょうか?心得や基本的なマナー、例文なども交えてお話していきましょう。

 

4-1.弔辞の心得とマナー

まずはじめに、弔辞をお願いされた場合、よほどのことがない限り引き受けるのが礼儀ですので、お願いされたら快く引き受けることを忘れずに覚えておきましょう。

また弔辞を捧げたいと自ら申し出た場合は、葬儀の前日までに遺族や世話役に申し出ておきましょう。

弔辞をお願いされたときは、ほかに弔辞を読む人がいるかを確認し、複数いる場合には、その人と故人との関係を遺族や世話役に確認しておき、内容が重ならないようにして内容を考えるようにしましょう。

弔辞は、巻紙か大判の奉書紙に薄墨を使って筆書きします

原稿は表に「弔辞」や「弔詞」と書いた奉書紙で包みます。

これが正式な書き方とされていますが、無地の便せんに万年筆で書いて白封筒に入れる、また、市販の弔辞用紙を使っての略式の方法でもよいとされています。

略式の方法で用意する場合の注意点ですが、二重の封筒ではなく一重のものを使うようにしましょう。

二重の封筒は「不幸が繰り返す」といわれ、縁起が悪いとされていますので注意が必要です。

 

4-2.弔辞の基本とは

①弔辞の構成

まず前提として、弔辞に定型文はないということを覚えておきましょう。

一般的に盛り込んでおくとよいとされているものはいくつかありますので、それをうまく使って文面を考えるとよいですね。

• 訃報を知ったときの悲しみや驚き

•故人の人柄や経歴や功績、エピソード

• 残されたものとしての現在の心境や今後の決意

• 冥福を祈ることばと別れのことば  

このような内容をふまえて、構成するのが一般的とされています。

②弔辞の長さ

これといって特に決まりはありませんが、長すぎると式の進行に影響が出てしまうこともあります。

ですので、特に指示のない場合は、3~5分前後で400字詰めの原稿用紙2~3枚程度の内容を考えておきましょう。

事前に弔辞の予定されている時間を確認しておくとよいと思います。

③話す内容

弔辞は、霊前に向かって『○○さん』『○○先生』など、二人称で語りかける形式で読み上げます。

何を語るかは弔辞を読まれる方の自由です。

弔辞だからといって堅苦しい言葉は使わずに、普段通りの言葉で語りかけるようにしましょう。

その方が喜ばれるものです。

また、大変難しいことにはなりますが、できるだけ感情を抑えて聞き取りやすい言葉で話すことも大切になりますので覚えておきましょう。

④弔辞の読み方と作法

弔辞を読むときは、言葉を区切りながらゆっくりと故人に語りかけるように読みましょう。

早口や小声にならないように注意して、心を込めて読むようにしましょう。

次に、弔辞を読むときの作法についてお話しましょう。

【弔辞を読むときの作法】

1.名前を呼ばれたら、祭壇前まで進み、ご遺族・参列者、遺影に一礼する。

2.宇和包みを開いて卓上に置くか、もしくはポケットや左手に持ったままにする。

手で持つ場合は、弔辞の下に重ねて肩の高さに持って読み上げる。

3.読み上げたら、包み直して表書きを祭壇に供え、遺影およびご遺族・参列者に一礼して席に戻る。

 

4-3.弔辞で注意すること

祝辞を読む場合は原稿を持たずに話すことがよいとされていますが、弔辞の場合は原稿を用意して読み上げ、元通りに畳んで霊前に捧げるのが一般的になります。

弔辞は、式の後ご遺族宅に保管されるという前提で考える必要があります。

ほとんどの場合、略式で問題ないと思われますが、大規模な葬儀の場合などによっては正式なきちんとした形にしておく方がよいこともあります。

また、次にお話しますが、『忌み言葉』も使わないように気をつけましょう。

 

4-4.弔辞の例文

以上のことを踏まえて、弔辞の例文をいくつかご紹介していきます。

【例文】

• ○○さん、○○さん、あなたは何度呼びかけても、もう応えてくれないのですね。

あなたがご逝去されたと聞いたときは、何かの間違いだと耳を疑いました。

あなたとこんなにも早くお別れの日が来てしまうなんて、とても信じることができません。

あなたと初めて出会ったのは、大学生の頃でしたね。

お互い野球好きということで気が合い、野球のことだけでなく、将来の夢のことや恋愛の話など、たくさんの話をしましたね。

結婚してからも、住まいが近いこともあって家族ぐるみでの付き合いが続きました。

あなたのこと思い出すと、笑顔ばかりが浮かんできます。

いつも笑顔を絶やさず、私が落ち込んだり悩んだりした時も、あなたと話すと気持ちが明るくなりとても救われました。

そんなあなたがこの世を去ってしまうなんて、深い愛情で結ばれた奥さまやお子様を残して先立ち、どんなに無念だったことでしょう。

○○さん、私たちの心の中にあなたはいつまでも生き続けるでしょう。

そして、あなたとの思い出を胸に、私たちはあなたの分まで精一杯生きていきます。

○○さん、どうぞ安らかに眠ってください。

また、天国であなたとお会いできる日までお別れです。

本当に、心よりありがとう。

5.使ってはいけない!【忌み言葉】


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忌み言葉
ってご存知でしょうか?受付での挨拶や弔電・弔辞、そのほか葬儀でのさまざまな場面であっても、ご遺族に対して言葉を発する際には使ってはいけない忌み言葉あります。

では、いったいどんな言葉なのか、お話していきましょう。

 

5-1.忌み言葉ってなに?

忌み言葉とは、その場に相応しくない不吉な言葉のことをいいます。

不幸が重なったり繰り返されるを連想される言葉や、生死についての直接的な表現など、ご遺族に対する配慮から使わないようにする言葉になります。

重ね言葉

重ね重ね たびたび(度々) またまた 重々 いよいよ 再三 かえすがえすも 次々 くれぐれ つくづく ますます
 

繰り返しを連想させる言葉

再び 再々 続く 引き続き 追って 追いかける 次に なお また  

直接生死を表現する言葉


死亡 死去 死ぬ 急死 自殺 ご存命中 生きる 生存 生きているころ  

不吉なことを連想させる言葉

消える 浮かばれない 大変なことになる 迷う


5-2.忌み言葉を言い換えて使おう

使ってはいけない忌み言葉ですが、言い換えて使えば問題ありません。

では、どのように言い換えて表現すればよいのでしょうか?  

【忌み言葉の言い換え表現】  

重ね重ね 

加えて 深く  

たびたび


よく いつも
 

いよいよ

さらに もっと
 

かえすがえすも

思い起こせば 後から振り返りますと 本当に
 

次々

たくさん
 

くれぐれ

十分に よく どうぞ
 

再び


今一度
 

また

さらに 改めて  

死去など


ご撤去 他界 永眠 ご逝去  

ご存命中

ご生前
 

忌み言葉は、日常的に使う言葉が多いことがおわかりいただけたと思います。

うっかり口にしないように、十分に注意しましょう。

 

5-3.神式やキリスト教式の葬式での忌み言葉とは

仏式葬では忌み言葉にあたらなくても、ほかの宗教の葬式では忌み言葉になってしまう場合もあります。

仏式葬以外の宗教の葬式に参列する際に、他の宗教用語を使うことはマナー違反になってしまうので要注意です。

では、どのような言葉がいけないのでしょう?  

【神式やキリスト教式の葬式での忌み言葉】

成仏 供養 冥福 往生 お悔やみ 哀悼


6.お悔やみの言葉とお悔やみの返事を知っておこう


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訃報を受けて葬儀へ参列するとき、故人の死を悼みご遺族を慰め励ますのがお悔やみの言葉になります。

また、遺族側も弔問に足を運んでお悔やみをいただいたことに対し、お礼を伝える必要があります。

 

6-1.お悔やみの言葉の基本

ごく短い挨拶でお悔やみの気持ちを端的に伝える必要があります。

長々と話さずに気持ちを伝えることは、初めての人にとっては特にどう声をかけたらいいのかわからないこともあると思います。

大切なのは、故人の死を悼みご遺族を励ますことです。

このポイントをしっかりと押さえておきましょう。

 

6-2.やってはいけない! お悔やみの言葉のタブーとは

お悔やみの言葉をかける際に、やってはいけないことがあります。

覚えておきましょう。

①明るい大声で話す

静かで落ち着いた丁寧な口調で話しかけましょう。

②遺族と長々と話す

遺族側は弔問客への応対や儀式の準備などに追われているので、長々と話すのはいけません。

③故人の死因について聞く

故人の死因について聞くことは失礼にあたりますので、純粋に亡くなったことへのお悔やみのみを伝えるようにしましょう


④忌み言葉は使わない

たびたび、くれぐれ、ますますなどの重ね言葉や、またなどの繰り返しを連想させる言葉、苦を思わせるような数字のなど使わないように注意しましょう。

⑤直接的な表現は避ける

生死に対する直接的な表現も避けましょう。

死亡、死去、生きていた頃など。

死亡、死去はご逝去、生きていた頃はご生前お元気な頃に言い換えて使いましょう。

⑥不吉な表現は避ける

浮かばれない、大変なことになるなど不吉な言葉は使わないようにしましょう。

 

6-3.お悔やみの言葉の例文

短く簡潔にすることが鉄則と覚えておくとよいでしょう。

【例文】

• このたびは、まことに御愁傷さまです。

心からお悔やみ申し上げます。

• 急なお知らせで、なんと申し上げたらよいのかもわかりません。

どうか、お気をしっかりとお持ちになってください。

• お元気そうでしたのに残念でなりません。

心からお悔やみ申し上げます。

• 代理で弔問した時のお悔やみの言葉 · このたびは突然のことで心からお悔やみ申し上げます。

大学時代からご主人(故人)と親しくさせていただいておりました、○○の妻の●●と申します。

本人が入院中ですので、代わって私がうかがいました。

6-4.お悔やみの言葉に対する遺族の返礼の言葉の例文

では、お悔やみをいただいた方に対する遺族の返礼の言葉はどのようなものがあるのでしょうか? いくつか例文をあげてみましょう。

【例文】

• 本日は、早速お悔やみをいただきましてありがとうございます。

• 早々とお運びくださいまして、本当にありがとうございます。

あなたに来ていただいて心強い限りです。

• 本日はありがとうございます。

○○が生前にいろいろとお世話になったことと存じます。

故人に代わり厚くお礼申し上げます。

• ○○さん、今日はわざわざありがとうございます。

●●(故人)が生前お世話になりました。

改めてお礼申し上げます。

 

7.会葬礼状と葬儀に関するお礼状


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ここでは、会葬礼状のマナーやポイント、また例文やそのポイントなど、会葬礼状と葬儀に関するお礼状についてお話しようと思います。

ぜひ、参考になさってください。

 

7-1.会葬礼状とは

会葬礼状とは、葬儀の会葬者にお礼状としてお出しするもので、葬儀当日にお渡しするものです。

忌明けの頃に香典返しに添えて送る『忌明けの挨拶状』とは別のものになりますので、注意しましょう。

 

7-2.会葬礼状のマナーとそのポイント

会葬礼状は、喪主が参列者ひとりひとりにお礼を申し上げる代わりに、お礼状としてお渡しするものです。

ほとんどの場合が、お清めの塩を入れた小袋とセットになっています。

①原稿と印刷手配(準備)

• 故人との続柄 — 喪主から見た関係を書く。

「亡父」「亡祖父」「亡祖母」など。

• 葬儀の際に手渡しする場合、あて名は書かない。

• およその数を把握し、会葬予定者の数より多めに手配をする。

②手渡す

• 葬儀の参列者が記帳をしてくださったときにお渡しする。

香典をいただかなくても、会葬して下さったお礼として渡す。

③送る

• 葬儀に参列できずに弔電をくださった方にはお礼状を送る

• 葬儀に参列できずに、供花、お供え物などをくださった方にもお礼状を送る  

葬儀に参列していただいたら、なるべく早くお礼状(会葬礼状)を出すようにする(葬儀の際に渡す、または郵送する)が、それとは別にお返し(香典返し)もする。

 

7-3.会葬礼状の例文とそのポイント

早めにお礼の気持ちを伝えることが一番大切です。

また、ほとんどの場合、決まった文面になります。

• 全体の流れ

· 故人の名前 — 「亡祖父 ○○○○儀」という書き方と、「故 ○○○○儀」という書き方がある

· お礼の言葉 — 忙しい中を参列していただいたことへのお礼の言葉を入れる

· お礼状はあくまでも略儀 — 本来なら直接お礼を申し上げるところ、書状でのご挨拶となった旨を伝える

· 差出人 — 喪主の名前を書き、横に「親戚一同」と書き添える

· 時候の挨拶、季節の挨拶文は不要。

頭語「拝啓」+結語「敬具」については、両方いれるか、もしくは両方無しのどちらでもよい。

【例文】

拝啓 亡祖父 ○○○○儀 葬儀に際しましては

ご多忙中のところわざわざご会葬を賜りご芳情のほど誠に有り難く厚くお礼申し上げます

早速拝趨の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中をもちましてお礼申し上げます

敬具

平成○○年○○月○○日

〒△△△-△△△△ 住所

喪主 ●●●● 親族一同

※本来は縦書きになります 会葬礼状の文中では、句読点「、」や「。」は使いません。

8.この記事に関するまとめ


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いかがでしたでしょうか? 告別式の挨拶の機会は一度だけではなく、さまざまな場面で行われることがお分かりいただけたと思います。

故人の死を悼むこと、参列してくださった方への感謝の気持ちを述べること、遺族を励ますことが、告別式の挨拶の基本になることも分かりました。

悲しみの中、挨拶を考えることはとても大変な作業になりますが、基本さえ知っておけばいざというときに役に立つのではないかと思います。

もしものときのために・・・ぜひ参考になさってください。