人間誰しも死ぬことは避けられないものです。

しかし自分ではなく家族や大切な人の死となると、その人たちが大切であればあるほど、考えたくないものですよね?

それでもいつかは生じるお葬式、お葬式自体は葬儀社で行うことができます。

ご遺族の方、来場してくださる弔問客の皆様にも、喪失の悲しみ以上の悲しみを増やさず、精神的な負担を減らす手助けというのは、実はほんのちょっとしたマナーや注意すべき点を知っていることで可能になります。

今回は突然の事態の時にも思いやりとマナーを守って執り行いや参列がつつがなく終わるように、弔問客への対応と弔問客側が守るべきマナー等全般を詳しくご紹介いたします。

きちんと知ることで危急の際にも取り乱すことなくお葬式を終わらせ、大切な人が居なくなった悲しみは癒えぬまでもせめてそっと悲しみに寄りそうことはできます。

このページを読んで弔問客への対処や弔問客側からの心遣いを覚えていただけたら幸いです。

-- この記事の目次 --
 
1.そもそも弔問客とは?
2.弔問客への対応とマナーって?もしもの時に困らないために…
3.弔問客側が知っておくべきマナーとは?節度と思いやりある対応を忘れずに
4.通夜振舞いの時弔問客の方々を誘導すべき?
5.見られています…!弔問客が斎場での立ち居振る舞いなどで気を付けるべきところ
6.喪主側が弔問客に対してお返しする言葉やご挨拶など知っておくと良い点
7.弔問客側がご遺族やご親戚の方々に対してお掛けする言葉やご挨拶など知っておくと良い点
まとめ

1.そもそも弔問客とは?


出典:https://www.pakutaso.com/20111134314post-872.html

 広く知られている意味としては、弔問客とはお葬式などの弔事に参列される方々の事だと思われているようです。

しかしそれだけではどうも漠然としていると疑問に思いませんか?もう少し具体的に見ていきましょう。

1.1お葬式に来られる人という意味だけじゃない?

一口に弔問と言っても、お葬式に来られる人のみを弔問というわけではありません。

お通夜に来られる方も、後日喪家の方に弔問に訪れられる方も皆弔問客と言います。

では次で意味を定義づけてみます。

1.2意外と広い?弔問客の意味

詳しく言うと故人を悼み別れを惜しむお通夜や故人との最後のお別れを偲び御弔いをする告別式に参列される参列者のうち、故人のご家族やご親戚などを除いた方々のことを言います。

1.3後日弔問に来てくださる方々も含む理由!

お葬式以外でも故人の死を悼み、後日訪れてお悔やみを述べに来てくださる方々のことも含みます。

例えば一周忌の法要などに来てくださる方々も弔問客に入りますがこれはなぜかというと、もともと弔問という言葉に人の死を悼み、訪れてお悔やみを述べるという意味があるためです。

弔問客はそれをする人、という意味になるのでこのような広い意味合いを含みます。

これから述べていくのはお通夜や御葬儀や告別式に来られる弔問客についての内容が多いですが、後日弔問に来てくださる弔問客の方への対応にもやはりマナーがあるため後ほど述べます。

2.弔問客への対応とマナーって?もしもの時に困らないために…

]
出典:https://www.pakutaso.com/20160900271post-9104.html

弔問客への対応をする必要性が出てくるのは大切な人を亡くした際であるために、ほとんどの場合が事前の準備もままならない中悲しみに耐えながら執り行うということになりがちです。

大切な方のことを思えばどうしようもなく切なく辛い気持ちはわき上がってきてしまいがちですが、弔問客の方々も忙しい中、時には遠路はるばる故人のための弔問に駆けつけてくださることを思えば、辛いときこそ毅然として節度を守った応対をしていきたいものですね。

2.1故人を悼んでくれる方への感謝の気持ちを大切に…!

忘れてはいけないのは弔問客の方々というのは忙しい中、時には遠方から故人を悼むために訪れてくださっているという点です。

とりわけ亡くなった当日のお通夜に参列してくださる弔問客の方に対しては必ず、そのことへの感謝の気持ちを伝えましょう。

2.2喪主・ご遺族側がすべき格好について

喪主やご遺族側がするべき服装については、弔問客が着る喪服よりも格上でなくてはならないという暗黙の決まりがあります。

男性ならば和装の場合は黒羽二重の染め抜き五つ紋付き羽織とお対の長着、黒かグレーの半襟、黒か白の羽織紐に地味な角帯、仙台平か博多平の袴、足袋は黒か白、畳表の草履、鼻緒は黒か白というのが最も正式な礼装となります。

洋装ならばモーニングコートに黒のネクタイ、細い縞模様のズボン、白のハンカチーフ、黒い靴下に黒の革靴が最も正式な礼装とされています。

女性の場合は和装の場合は黒無地に染め抜き五つ紋付き、白の半襟、黒の輪子か絞りの帯揚げ、 黒の帯に白の足袋、黒の草履が最も正式な礼装となります。

洋装ならば黒い長袖のフォーマルドレス、バッグや財布等は黒か金具や装飾品がついていないもの、黒のストッキングに黒い靴というのが最も正式な礼装とされています。

ただし最近では和服を着る方の減少に伴い、略礼装という黒を基調とした服装を着用する方が多いようです。

略礼装とは、男性であればブラックスーツやダークスーツ、シャツは白無地、ネクタイは黒で結び下げ、靴下は黒無地に光沢のないシンプルな革靴。

女性であれば黒や濃いグレーのアンサンブルスーツ、バッグや小物は装飾品のないもの、黒及び肌色系のストッキング、黒系のパンプスもしくは革靴、ブーツやサンダルは駄目です。

男女ともに共通することですが特に身に着けるものや足元(靴や履きものの色や酒類、女性ならアクセサリーの有無やバッグなどの色)については注意が薄れがちなので特に気をつけましょう。

2.3後日訪ねて来られる弔問客のお迎え方

お通夜や告別式、葬儀の日取りはなにぶん突然です。

日にちや予測がつくような性質のものではないため、お仕事の都合ややむを得ない事情などで後日家の方に訪れてくださる弔問客の方もいらっしゃいます。

そのため、お葬式が終わった後も気を緩めず家の部屋を片付けましょう。

そして玄関や門灯を明るくして弔問客を待ちましょう。

このとき本来ならば扉を開けて待つのがマナーです。

なぜなら、弔問客に対してはご遺族の方が玄関に出迎えることをしない決まりがあるからです。

理由は、喪に服しているため、過度に弔問客に関わるのを遠慮するという意味合いからのものです。

同じ理由で玄関先でお悔やみの挨拶を述べられる方に対してはその場で弔問を受けます。

生前のご厚誼についての感謝を忘れずに述べましょう。

その際、故人との対面をお願いすることはマナー違反ではありませんが、家に無理に上がっていただいたりする必要はありませんし、お茶菓子などを出して接待をする必要もありません。

お帰りになられる際に無理に引き止めてはいけませんし、お見送りをする必要もありません。

すべて、喪主側は喪に服しているのだからという理由に由来しています。

ただし、できうるならば名簿は準備しておいて氏名・住所・連絡先などは記入していただいておいた方が良いでしょう。

お香典やお菓子、お線香などを持参してきてくださった方へ、四十九日が過ぎた後に返礼品をお渡しするのが習わしなのですが、その際にどなたにどのようなものをお返しすればよいかという参考になるためです。

後日弔問客を迎える時の服装に関しては、お葬式の際のように喪服を着る必要はありませんが、身だしなみを整え、略式の喪装に見えるような、男性・女性ともに地味な色・デザインのスーツやワンピースなどを選んで着ると良いかと思われます。

2.4挨拶などで避けた方が良い忌み言葉の例とその理由

葬式などの場で使ってはいけない忌み言葉があります。

口に出した言葉が現実になるという言霊信仰の考え方が日本には潜在的に存在しているのですが、その考え方からすると、葬式という不幸ごとが重なる、または直接死を連想させる意味合いを持つものが忌み言葉となります。

具体例としては、かさねがさね・たびたび・またまた・ふたたび・しばしば・よくよく・返す返す・重々・再々・くれぐれも・なお・引き続き・追って・続く・急死・自殺・4、9などの数字(死、苦を連想させるため)などです。

3.弔問客側が知っておくべきマナーとは?節度と思いやりある対応を忘れずに


出典:http://www.ashinari.com/2013/04/21-377960.php?category=266

訃報が届くのは突然です。

あらかじめ準備しておくことはできません。

まずは落ち着いてお悔やみの言葉を述べましょう。

詳しくは後述しますが、死因をあれこれと問いただしたり、長く話をしたりはやめましょう。

徒にご遺族の方の心を傷つけてしまうことになりかねないためです。

次に、告別式への参加は時間をできうる限り調整して参列をするとしてお通夜に参加するかどうか迷うことがあると思います。

喪主の方から通知を受けたならできうる限り出席をしましょう。

スケジュールや仕事などの関係でどうしても無理な時は電話などで一報を入れお悔やみを述べた上で後日喪家にお伺いするほうがより丁重です。

⒊1弔問客側が知っておくべきマナーとは?

訃報が届くのは突然です。

あらかじめ準備しておくことはできません。

まずは落ち着いてお悔やみの言葉を述べましょう。

詳しくは後述しますが、死因をあれこれと問いただしたり、長く話をしたりはやめましょう。

徒にご遺族の方の心を傷つけてしまうことになりかねないためです。

次に、告別式への参加は時間をできうる限り調整して参列をするとしてお通夜に参加するかどうか迷うことがあると思います。

喪主の方から通知を受けたならできうる限り出席をしましょう。

スケジュールや仕事などの関係でどうしても無理な時は電話などで一報を入れお悔やみを述べた上で後日喪家にお伺いするほうがより丁重です。

3.2お悔やみの言葉と、迅速に確認しておくべき4つの点

お悔やみの言葉は、故人の死を悼み遺族の悲しみを慰め労わるものが基本です。

例として「この度はご愁傷様です。

謹んでお悔やみを申し上げます」があげられます。

また、忌み言葉の使用は避けましょう。

迅速に確認しておくべきこととして①故人の名前と自分との関係(代理で聞くときなど関係をしっかりと把握しておかないと混乱してしまいます)②通夜・葬儀・告別式の日時場所(参列・弔電などを打つ時に必要になるためです)③喪主(弔電を打つ時に必要になります)④宗旨(仏式・キリスト教式・神式などにより香典の書き方が異なってくるため、わかる場合は確認しておいた方が良いです)

3.2知らないと恥をかく?服装について見落としがちな3つの点

弔問時の服装はいつ弔問に伺うかで変わってきます。

お通夜の前の弔問に伺う場合は ①派手ではない平服で伺うのが原則です。

喪服は着て行ってはいけません。

なぜならお通夜の前=ご遺族側も故人の死を予測していなくて混乱していることがよくあり準備が整っていないものですので、喪服を着て行ってしまうと故人の死を予測していた、待っていたというような誤解を生みかねない(香典も同じ理由でNGです、通夜か葬式か告別式の際に持参しましょう)
②喪主よりも格の高い服装をしていってはならないというマナーにも違反することにもなってしまいます。

なお
、派手ではない平服とは言ってもジーパンやジャージなどはやめておいた方が良いでしょう。

女性の場合は化粧は控えめにして、アクセサリ類は外しておくのがマナーとなります。

指輪などが石付きの場合はあらかじめ内側に回転させておいて石を隠しておくのが礼儀です。

③通夜の時の服装は男性はグレーや黒や紺色の無地のスーツ、ネクタイは黒が良いでしょう。

もしも喪服で参列する際には上下黒のスーツ、ネクタイも黒、靴下や靴も黒です。

靴下や靴の色はつい慌てていると忘れがちです。

黒でないものを選ぶと斎場で恥ずかしい思いをすることになってしまいますから気をつけましょう。

女性は黒やグレー、紺色などのスーツや地味で装飾や露出の少ないワンピースなどを着ましょう。

男性と同様に靴には気をつけましょう。

かかとが浮いて見える靴やサンダルなどは避けましょう。

ストッキングは肌色か黒。

ただし冬場の黒タイツは避けた方が無難です。

バッグや靴も黒です。

急がず焦らず確認をしてから出かけましょう。

3.3たった一言があるだけで悲しみを気遣うことができる…突然の悲しみに響く気遣い

必ずしも大げさに述べる必要はないささやかな一言で構わないのですが、心中お察しいたします、本当にお体をお大事にしてください等、暖かな一言が染みる場合があります。

ただし後述いたしますが、安易な慰めの言葉は逆にご遺族のお心を傷つける事があるので注意しましょう。

元気づけるというよりも、そっと寄り添う、心を込めて控えめに言う、ただそれだけの一言でご遺族を励ましも、喪失の痛みを和らげることもできるようになるものです。

4.通夜振舞いの時弔問客の方々を誘導すべき?


出典:photo ac

そもそもお葬式や通夜自体、そう何度もあるものではありません。

そのため、お通夜の際の振舞いの時に弔問客の方をどう誘導するべきかそれとも誘導しないべきか、迷うこともあると思います。

4-1.通夜振舞いとはなんでしょう?

  通夜振舞いとはお坊様による読経と弔問客の焼香の後、弔問客に対して食事(精進料理やお寿司お菓子などが出されることが多いです。

人数の予想がしにくいので料理は大皿に盛られて出されます)や飲み物を供して故人のことを偲ぶ場のことを言います。

お酒が出されることもありますが、大抵は静かに語りあかす場ですので、嗜む程度にしておくのがマナーです。

大抵1~2時間で散会し、そのあとはご遺族やご親族の方々が故人を見守る時間となります。

4.2弔問客をどのように誘導したらよいでしょう?一声かけてみてください!

弔問客の方々に「別室に席を設けましたので、故人を偲びながらお召し上がりください」と一声かけて誘導すると良いかと思われます。

遠慮される方や地域性などにより細かい点は異なりますが、これもまた、お気持ち一つです。

葬儀社の担当の方と相談をしながら、どういう流れにするか決めましょう。

4.3弔問客の誘導を避けるべき場合

地域性などで通夜振舞いをしない、しても親族までに限られるというような決まりがある場合は避けるのも一つのやり方です。

人数が多すぎる、少なすぎるような場合も同じくです。

弔問客の人数を予測すること以上に通夜振舞いに残られる方の人数の予測は難しいものです。

臨機応変に考えるものだと思って準備をすることを心がけましょう。

5.見られています…!弔問客が斎場での立ち居振る舞いなどで気を付けるべきところ


出典:https://www.pakutaso.com/20130143028post-2360.html

意外と立ち居振る舞いは見られていたりするものです。

お葬式はどうしても感情が噴出しやすい場となりやすいので、余計に立ち居振る舞いには気をつけなければなりません。

故人を静かに悼むのはむしろ自然なことですが、過度に泣いたり怒ったりは場の空気を乱す振舞いになることがあります。

ハンカチでそっと涙を拭いたりする程度に堪えましょう。

貴方が悲しみに耐えているとき、隣の方も同じように悲しみに耐えているのです。

5.1喪主側やご遺族との長話はNG!弔問客全員に平等な接し方をするのが喪主側のマナーです

次に、喪主側やご遺族と長く話し込んではいけないことが挙げられます。

弔問客として訪れる中にも色々な方がおられると思います。

例えば、ご遺族やご親戚と親しい方、ご友人、遠方から訪れてくださった何年かぶりに会う方…色々かと思われます。

悲しみが深いのもあいまって、親しい喪主やご遺族の方々と個人的につい長々と話し込んでしまいたい気持ちはあるでしょう。

けれど、それはしてはいけません。

なぜなら、弔問に訪れてくださるすべての弔問客それぞれに平等な形で感謝の気持ちを持って接するのがご遺族とご親族の方の守るべき節度だからです。

これはご遺族の方だけでなく親族の方も共通して注意すべき大事なことです。

5.2死因について問いただすのもマナー違反です、プライバシーは尊重しましょう

注意する点として、喪主やご遺族の方々とお話をする際のことがいくつかあげられます。

まずは、故人の詳しい死因を聞かないことです。

ご遺族やご親戚の方とお話をする中でどのような理由で故人が亡くなったのかが話題に上がることもあると思います。

一見すると聞きたくなっても仕方ないことのように思われます。

しかしながら、故人の死因や経緯についてはプライバシーにあたる、慎重な取り扱いを必要とする情報なので、親族間などごく限られた相手だけが知り得る内容となります。

多数の方々がいらっしゃるところで聞きただしたり、しつこくくどくどと問い詰めるようなことは控えましょう。

5.3斎場で騒ぎすぎないように気をつけましょう

たくさんの弔問客が集まる場合、自分たちは大きな声で話していなくても、かなりな音量で周りに聞こえていたりすることがあります。

大抵の場合斎場内はある程度の防音設備などが施されていることがほとんどですが、それにも限りはあるので、近隣の方々にご迷惑をおかけしないように自覚してお話は控えめにしましょう。

6.喪主側が弔問客に対してお返しする言葉やご挨拶など知っておくと良い点


出典:https://www.pakutaso.com/20111154313post-868.html

大切な人を失う悲しみが大きすぎて、とっさにどう返すべきかわからなくなる、やるせない精神状態だと思います。

しかしながらそんな時でも、弔問客の方々に対する言葉には誠意と感謝を込めてお応えいたしましょう。

6.1弔問客の方々に来場してくださった感謝の気持ちと生前のご厚誼に対する感謝を込めましょう

忙しい中時間を必死に作って来てくださっている弔問客の方へ、来てくださった感謝の気持ちと故人の生前へのご厚誼に対する感謝を込めてご挨拶をしましょう。

悲しみが強くどうしても言葉が出てこないときは目礼や深く頭を下げての一礼でも良い場合もありますが、やはり直接お悔やみを言われたような場合にはきちんとした挨拶をお返ししたいところです。

6.2挨拶の具体例二種

「本日はお忙しい中、遠路はるばるお運びくださいまして、誠に有り難うございます。

生前に故人が賜りました数々のご厚誼に対しましても、故人に成り代わりまして心より御礼申し上げます。

このように大勢の方にお見送りいただき、さぞかし故人も喜んでいることと存じます。

遺された私どもは未熟者ではございますが、今後とも故人同様ご指導ご鞭撻のほど賜りますようお願い申し上げます」
「本日はご多用中のところおいでいただき、たくさんのお心遣いをいただきまして心より感謝しております。

故人も、皆さまのご厚情に感謝して安らかな眠りにつけるものと信じております。

本当にありがとうございました」

6.3心がけておくべき、「喪に服する」ということ

「喪に服する」という考え方によって、必要以上に弔問客の方々に深く関わらないようにするというしきたりがあります。

喪家にて弔問客をお迎えするときにも特に顕著なのですが、斎場においても、遺族や親戚は祭壇の横にいて自ら弔問客の方に挨拶をしに行ったりができない、もしくは目礼で済ますということがあるのもこれらのしきたりに由来します。

一年間は喪に服すということで年賀状を出せなかったりすることは知っている人も多いと思いますが、基本にあるのは喪に服して身を慎み過ごすという考え方です。

場所によっては四十九日は賑やかなところにも行かずに過ごすなどよりいっそうの厳しい習わしがある場所もあります。

喪に服しているからと言って、消極的になる必要はありませんが、とりわけ葬儀やそのあとの弔問を受ける期間は喪に服しているのであり、きちんと弔問客の方とは距離をおくことを念頭において応対をする必要があることを心にとめておきましょう。

そうすれば自ずと礼儀を踏み越えることも少なくなるはずです。

7.弔問客側がご遺族やご親戚の方々に対してお掛けする言葉やご挨拶など知っておくと良い点


出典:https://www.pakutaso.com/20150301069post-1.html

弔問の際、ご遺族ご親戚の方々にどうお声を掛けていいかわからない…と思うことがあると思います。

無理をせずともいいのです。

ただ心を込めてお悔やみを申し上げればそれだけで十分に気持ちは伝わり、染み入ります。

7.1お悔やみの言葉を過不足なく述べることの大事さ

お悔やみの言葉は覚えてしまえば難しい言い回しでもなく、喪主側とあまり長く話し込んではいけないという性質上簡潔に述べることが求められるため、短めのものが多いです。

短くともご遺族の力になれるような言葉を自然に口にできると良いですね。

  

7.2挨拶の具体例

「この度は、まことにご愁傷様でございます。

心からお悔やみ申し上げます。

7.3安易な励ましは控えましょう。

時として深く傷つけてしまうことも。

お葬式の現場で避けた方が良いものとしては遺族に対する安易な慰めの言葉があげられます。

それは時として忌み言葉よりも深くご遺族の心を追い込み、傷をつけてしまうことがあります。

例としては「がんばってください」「元気を出してください」「○○さんの分も長く生きてください」などです。

つい口にしてしまいがちな言葉なのですが、頑張りたくても元気を出したくても、すぐに元気を出すことはできません。

大切な人を喪うということはどうしようもなく悲しいものなのです。

○○さんの分も長く生きてくださいと言うのは、○○さんが早死にしたようで失礼だとも取れてしまいますので、人によっては怒らせてしまうかもしれません。

それよりも「この度はご愁傷様です。

心からお悔やみを申し上げます」というご遺族の悲しみにそっと寄り添うような言葉の方が思いやりになるのだということを覚えておきましょう。

まとめ


出典:photo ac

弔問客とは、人の死を悼み、葬式や喪家に訪れてお悔やみを述べる客人の事です。

喪主側と弔問客側、どちらも突然なるものです。

しかし、そのあとにこなさなければならない数々の出来事が皆立て込みがちの今日明日明後日、という具合に詰まっているものですから、慌ただしくさえあります。

大切な人を喪った悲しみを十分に消化する時間もないままにお通夜葬儀告別式と進む場合がほとんどでしょう。

それでも時間を作り、故人を悼むために集まり、式をして弔問客をお迎えする以上は、喪主側も弔問客側もマナーを守り、お互いに失礼のないように配慮をしつつそっと慰めあって故人の思い出を胸にまた強く明日を生きていくものなのだと思います。

喪主やご遺族側には服装に関するマナー(弔問客側より格上の改まった礼装である必要があること)や喪に服する=弔問客への必要以上の接触を慎む必要がある葬儀や喪家での接客マナー、(不幸が)繰り返す意味合いを持つので使ってはいけない忌み言葉等があることについて見てきましたが、どれも大事な習わしでありそれぞれの理由があります。

喪に服する考え方はハレやケガレの観念と関わっていますし(ハレ=おめでたいこと、慶事、ケガレ=おめでたくないこと、弔事)忌み言葉を弔事の席で口にしてはいけないのは、口にした言葉が現実になる力を持つという言霊信仰という考え方が根底にあると言えます。

普段はあまり表には出てこない事柄ですが、弔問客と弔事との関わりを考える上ではそれらのしきたりを踏まえた上で気をつけておく必要があるでしょう。

人への思いやりを大事に節度を保ち、悲しくともその悲しみに寄り添うような励ましをするためには、弔問客側にもマナーが必要になってきます。

突然の訃報にも取り乱さずに簡潔かつ丁重にお悔やみの言葉を述べ、故人と自分との関係、お通夜、葬儀、告別式の日時と場所、喪主は誰か、出来れば宗旨は何かなどを確認しておくと後々困りません。

弔問客側の服装についてですが、お通夜の前に伺うときは派手でない平服が原則です。

この際、喪服を着ていくのはNGです。

なぜならお通夜というのは予測が不可能なものであるはずな出来事なのに、喪服を着て参列してしまうとお通夜を待っていたと誤解されかねないためです。

平服と言ってもジーパンやジャージなどはやめておきましょう。

女性の場合は化粧を控えめにして、アクセサリ類は外しておくのがマナーです。

お通夜の際は男性は黒やグレーや紺色のスーツ、ネクタイや靴下。

靴も黒です。

喪服を着ていくときは上下とも黒のほうが良いでしょう。

女性の場合は男性と同じような黒や紺、グレーのスーツか地味な色味で露出の少ないワンピース、黒か肌色のストッキング、バッグや靴は黒です。

弔問客の斎場での振舞いは意外と見られているものです。

斎場での立ち居振る舞いは気をつけましょう。

弔問客全員への平等な接し方が喪主側のマナーですので、喪主側やご遺族、ご親族と長話するのはよろしくありません。

故人の死因について問いただすのもマナー違反です。

死因はプライベートな事柄に属することなためです。

斎場で騒ぎすぎないようにも気をつけましょう。

たくさんの弔問客が集う場所であれば、それほど大きくはない声でも近隣の方にご迷惑をかけてしまう恐れがあります。

NG事項と言えるほど明らかではないのですが、弔問客が気を付けた方が良いこととしては、安易な慰めの言葉を口にしないという注意事項があります。

「頑張ってください」「元気を出してください」「○○さんの分まで長く生きてください」などは、つい弔問客側が口にしてしまいがちな励ましの言葉ではあるのですが、場合によっては忌み言葉よりも深くご遺族の心を追い込み、深く傷つける事がありますので注意が必要です。

頑張りたくても元気を出したくても、大切な人を喪った悲しみは大きくなかなかに一朝一夕にそうできるものではないこと、できうるならば大仰な慰めの言葉よりもささやかでも簡潔でも心を込めた励ましの一言の方が遥かにご遺族の心に沁みたり、僅かながら悲しみを癒したりする役に立てるということを考えに入れておきましょう。

ご遺族の側も、弔問客の側も、どちらも思わぬことで大切な人を喪ったということについては同じです。

だからこそ、遺族の側は極力弔問客すべてに対して平等かつ慎重に、弔問客の側は故人を悼みご遺族を気遣う思いやりを示しつつ、つつがなく故人を送ることができるようにと、どちらへも配慮をしていく必要があります。

悲しみは簡単には消せませんが、できうる限り故人が心残りなく彼岸に赴けるような、そんな葬儀の流れであるように心がけ、思いやりを持って振舞うことが、弔問客側、遺族側両方にとって大事なことであるのを強く心に留めておきましょう。